スズメバチ 集団で襲う猛毒野郎
スズメバチの特徴
スズメバチという名前の由来については諸説があってハッキリしませんが、北海道大学農学部の松村松年博士が明治時代につけた和名とする説が有力です。
スズメバチ科のハチは、巣を単位とした集団生活をしており、アリも含めて膜翅目の中では最も進化したグループだと考えられており、社会性のハチ類(social wasps)と言われます。
生活は1年限りで、春先に前年の秋、羽化し越冬を終えた女王バチが、営巣場所を求めてあちこち飛び回ります。 営巣場所が決まると1頭で巣作りを開始し、最初の働きバチが羽化するまでの約1ヶ月間は、女王バチが1頭で外役活動を行い、6月から7月にかけて働きバチが数十頭をこえるようになると、女王バチは外役を中止し産卵に専念するようになります。その頃から巣は急速に大きくなり最盛期には多数の働きバチが見られるようになり、この時期が一番スズメバチによる人に対する被害の多い最も危険な時期になります。9月下旬から11月にかけて、巣を離れたオスと新女王バチが交尾しこの頃には営巣活動は停止し、巣内の働きバチの数も急激に減って冬には巣は空になります。スズメバチの巣の利用はいずれの種類も1年限りで、翌年再利用されることはありません。秋にオスバチと新女王バチが羽化すると営巣活動は終わりをむかえ、新女王バチのみが越冬場所に移動して越冬します。
スズメバチと主なハチの仲間たち
スズメバチ
オオスズメバチ、キイロスズメバチ、コガタスズメバチ、モンススズメバチ、ヒメスズメバチ 他
体長 | 飛び方 | 行動 | 巣 | |
---|---|---|---|---|
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37mm~20mm (大型) |
直線的・速い | 集団行動・攻撃的・毒性A | (一年限り)樹木・木の根元(土中)・天井裏・床下・壁中 など |
アシナガバチ
体長 | 飛び方 | 行動 | 巣 | |
---|---|---|---|---|
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15mm~25mm | 曲線的・遅い | 集団行動・やや攻撃的・毒性B | (一年限り)樹木・軒下・など |
ミツバチ
体長 | 飛び方 | 行動 | 巣 | |
---|---|---|---|---|
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10mm~13mm | 直線的・遅い | 集団行動・温順的・毒性C | (複数年)樹木・天井裏・床下・壁中など |
クマバチ
体長 | 飛び方 | 行動 | 巣 | |
---|---|---|---|---|
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21mm~23mm | ホバーリング・やや遅い | 単独行動・温順的・毒性B | (一年限り)枯れ木などに穴を開けてトンネル状にする。 |
スズメバチによる被害
ハチに刺されたことが原因で死亡する人の数は、毎年30人前後となっています。
ハチは、外敵から巣を防衛する手段として攻撃性が発達しており、巣に刺激を加えると毒針を武器にして攻撃してきます。巣の付近を知らずに通行しただけでも、しばしば刺傷被害が発生しています。
スズメバチの巣では、警戒行動として常に門番(見張り役)のハチが巣穴から周囲を警戒しています。
巣に近づきすぎたり軽い刺激を与えると、巣内から多数の働きバチが外に出てきて外皮上に止まり、威嚇のポーズをとって歩き回ります。
更に巣に近づくと巣から飛び立った働きバチが相手に接近し、体にまとわりつくように周囲を飛び回ったり、相手に狙いをつけて空中で停止(ホバリング)します。その際には”ブンブン”という大きな羽音の他に、大顎を噛み合わせて出す”カチカチ”という大きな威嚇音を出します。さらに巣に近づいたり、急に体を動かしたりすると一斉に攻撃してきます。
被害は都市部では少なく、山林やその周辺で発生しています。こうした場所では医療機関が近くにないため、速やかに治療が受けられず手遅れとなるケースが多いためでしょう。ハチ刺されによる死亡例は、ほとんどがアナフィラキシーショックによる血圧の低下と上気道の浮腫による呼吸困難が原因です。ショック症状は顔を含む頭部や頸部を刺された場合に多く発現する傾向がみられ、極めて短時間(刺傷後数分~10数分)で症状が現れます。症状がでるまでの時間が短い程重症になる可能性が高く危険です。
ハチに刺されたら?
もしもハチに刺されてしまったら、重症になることは稀ですから、必要以上に不安がらずに落ち着いて次のように行動してください。
- 刺された場所が巣の近くなら、速やかにその場所から離れ少し身をかがめるようにして、姿勢を低くして逃げます.逃げる際は手ではらったりするとハチを刺激して危険です.1匹のハチに刺されると毒液(興奮物質)が空中にまき散らされるため、その場に止まっているとさらに多数のハチの攻撃を受けますので速やかに20m~30m離れてください。
- 傷口を流水(水道水など)でよく洗い流し、手で毒液を絞り出すようにします。この際、口で吸い出しますとたとえ飲み込んでも口内に傷があると傷口から体内に入るので止めて下さい。毒を薄める効果(水溶性のタンパク質が水に溶ける)と傷口を冷やし腫れや痛みを和らげる効果が期待できます。
- 患部に虫刺されの薬(副腎皮質ホルモン含有の抗ヒスタミン軟膏)を塗り、できるだけ速やかに医療機関を受診してください。
攻撃性の強いスズメバチは個人で駆除するのは大変困難で危険です。
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